愛なんて、大っ嫌い

モデルで女優の冨永愛の自伝である。

”大奥”という番組に彼女が出ているらしく、彼女のことがネットニュースで取り上げられており、目にすることが多かった。

それに、kindle unlimitedに出ていたからポッチッた。

 

出版は2014年ということで、納得がいった。

かなり強烈な文言が並んでいる。

”殺してやる”とか”ぶっ殺してやる”とか。

2023年のいまならコンプライアンス等々で出版にならなかったじゃないかな。

ただ、やっぱり日本語は大事なことが最後に来るのだから、書籍などにも同じようなことが言える。

最後まで読まないと駄目な本。

いじめられている人や、絶望に落ち込んでいる人にお勧めかな。

 

さいころから2014年付近までの彼女の自伝。

いじめられていた。

家庭にも居場所がなかったらしい。

親にも見捨てられていたらしい。

そんな彼女がどうやって、モデルになったのか、どうやって一流になったのか、その過程が書かれている。

時々”殺してやる”とか”絶対に許さない”とか刺激的な文字を入れて。

 

ただ、第八章以降はとても好きだ。

自分を見つめ返していくところ、前向きに生きていこうとするところ。

そして絶望している人には最終章だけでも立ち読みをしてほしい。

とてもいいことが彼女の言葉で書いてある。

「人間は、すべてを生きる力に変えられる。」そこから始まる彼女の言葉。

力強く、勇気づけられる言葉。

途中でやめようかと思った本だけど、最後まで読んでいてよかった。

そう思えた。

 

 

ところで、以前林修の番組で冨永愛がインタビューに答えていたのだけど、すごいなぁと思ったところがあった。

モデルをしていたので、体の動きを1cm刻みで動かすことができるらしい。

ちょっと上げた手や、ポーズをとった指をどのくらい動かせば、どのように印象を与えられるか、知っているんだって。

そんなの考えたことなかった。

やっぱり一流になる人って凄いねぇ。

 

今日はこんな感じ